gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

自由と価値

自由とは、ある制約下から次の制約下へ移行できることを表し、それ自体に何の価値もない、と小浜逸郎という人が書いている。

 

移民を規制すべき、というコンテクストから来ているが、自由が必ずしも幸福をもたらさないとしても、やはり何の価値もない、という言葉を用いるのは間違っている。

 

自由は、人が人として生きていくための根本的な条件のひとつであり、制約があれば、必ず同時に自由を必要とする。裏を返せば、自由があれば、必ず制約を必要とする。自由でもあり、制約されてもいるのを、「開いていて、なおかつ、閉じている状態」と言い換えることもできる、ぼくらが空間をつくるうえで理想としている状態だ。