20年店舗空間をつくる仕事をしていて、初めて消防検査を拒否された。
いつもはオープンできる状態で見てもらうのだが、今回はオープン日程の都合で、営業許可証を工事終了とともに出してもらうために、工事途中での検査を依頼した。
特別に工事途中での検査を受けてもらったはずが、消防署側からするとあまりにも終わっていない部分が多すぎる、という理由で、建物の中に入ってもらえなかったのだ。
窓口での打合せの通りに準備をした現場監督は、呆然。時間の都合を合わせて、集まってくださったクライアントも防災関連業者さんも、呆然だ。
融通が利かないことを「お役所的」と呼ぶとすれば、融通を利かせようとしてくれて、結果、利かせてくれない。
お役所的でなくなっていく過渡期なのかもしれないが、中途半端は一番困る。
忙しい中、お越しいただいたクライアントや防災関連業者さんに対して合わせる顔がなくなる。