gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

椋鳩十

子供の頃に読んだ椋鳩十の読み聞かせをした。

「片耳の大鹿」

美文だ。レベルがとても高い。

命を狙っていた獲物の鹿の群れと、猟師たちが、突然の嵐に同じ穴へ逃げ込んだ。

冬の雨に打たれて、凍える体を、鹿の群れに体をこすりつけて、温めてもらう猟師たち。

敵味方で争っていた者同士が、同じ危険が降りかかってきたときには助け合う。

それが野生の動物たちの間で成立していることへの驚き。

崇高なものに触れた思いがした。


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