gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

街とカバン

ぼくは、君が重そうにカバンを持っている姿を見たことがない


どんなに大きなカバンでも

重さなど意にも介していないふうに、

軽々と、重心高く、

さっそうと、大またで、

そして、ゆったりとしたリズムでぼくの少し前を歩いていく


一息つくときは、

カバンを横に置いて、通りがかりのビルの壁にもたれて

コーヒーを片手に、少し話をしたりする


それから、また歩き始めるときの、

カバンを軽々と持ち上げる君の姿が

そのときの君の笑顔とともに、まぶしく思い出される


運ぶ、という概念が変わってしまうくらいに・・・



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