gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

帝国ホテル

フランクロイドライトは、日本に6年もいて、この帝国ホテルをつくっていたのだ、ということを初めて知った。

いや、覚えていたことを忘れてしまっていたのかもしれない。

彼が日本の文化に魅せられていたことは、アメリカで彼の建築を訪れたときに実感していた。

ジョン・アーチア教授は、バッファローでライトのつくった家に住んでいて、パーティに呼ばれたりしていたのだ。

そこに流れる空気には、確かに何か感じるものがあった。

暗闇の存在。

熊本の父が生まれた家にも感じられた、あの実在感。

その家は、昨年の熊本地震で、今年取り壊された。

帝国ホテルも、すでに改装され、当時の欠片だけが飾られている。

知識ではなく、本質はどのように受け継がれていくのか?

しばし、考え込む。

ホテルのような大きなプロジェクトにも、進んでいく中で人間的なコミュニケーションが交わされる必要がある。

ぼくの偏見に過ぎないかもしれないが、小さなプロジェクトでは成立しやすいものが、大きなプロジェクトになるとそうはいかないようだ。

その原因はなんだ?


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