gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 ガスパールとロバンソン

1990年。フランス。トニー・ガトリフ監督。

南仏の海辺に、捨てられた者たちが集まって生きる。

ブレーメンの音楽隊も、捨てられた動物たちが集まって旅に出る物語だったが、「捨てられる」ことのアドバンテージはあるのか?

持たないことの強さはもちろんある。すでに失ってしまって、失うものがないことは強い。

すでに壊れてしまったものは、もう壊すことができない。それ以上に強いものはない、というのに似ている。

それが、個々の強さだ。

深く傷つけられた経験によって、他人の心の痛みが分かることの強さもある。

そんな人たちが集まることは、むろん強い。


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