自然の中で、生死を賭けた生活の中にいると、人間の潜在的な能力が覚醒されるのだろうか。
戦後30年間、フィリピンのルバング島で、終戦を信じることなく戦い続けた小野田寛郎さんの話だ。
彼は、軍警察との銃撃戦の中で、敵の撃った弾が見えて、よけることができた、という。
さて、そんな小野田さんが帰国後、日本とブラジルを往復しながら、日本では子供たちのために自然塾をされていたそうだ。
そこでは最初に、子供たちと二つの約束をすることが決まりになっていたそうだ。
1.話している人の目を見て、しっかりと話を聞くこと。
2.自分がしてほしくないことは、他人にしないこと。
この二つが守られていれば、集団行動は大丈夫だ、あとは枝葉末節のことだ、と。
シンプルな人だ。シンプルだから、自然の生活の中で自分の感覚を磨くことができるのだろう。
勉強になる。