gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

取り残されて

なんとなく「取り残されて」というタイトルだけを書いたら、自然に昔、聴いたことのあるうたが胸の中に流れてきた。


さびしさに さびしさに なれて なれて

あなたに あなたに なじむ なじむ


このうたをうたっていた女性の声はだれか?としばらく考えた。

えっ、浅川マキ?ほとんど聴いたことがない。きっと、一回だけ。30年くらい前に、京都の五条か、七条辺りのミニシアターで独り芝居を観たのだ。

思い出したのは、自分でも奇跡的、と思える。そのあとはネット社会の恩恵。

そうそう、「ふしあわせという名の猫」という独り芝居。寺山修司がこのタイトルの詞を書いて浅川マキがうたっている。でも、ぼくが思い出したうたは、その舞台でつぶやくようにうたわれた、浅川マキが書いた「また聞こえて来るワルツ」という曲。たぶん速水陽子という人が演じて、本当につぶやくようにうたった。

そのときに、取り残される、ということを美しい、と感じた。

そんな叙情をぼくは求めているんだろう。


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