日曜日には、子供を預かってくれるところが少ない。あっても、結構なお金がかかる。
だから、ぼくらは原則として日曜日は陽向と一緒に過ごした。
もし、気軽に預かってくれる環境があったら、もっと仕事をすることを選択していたに違いない。
陽向のこれまでの写真を整理してみたら、そこに数え切れないほどの陽向の輝くような表情と共に、ぼくらの笑顔がたくさんあった。
すべてが陽向と過ごす日曜日の写真だ。
かけがえのない、とはこういうことだ、と思った。
ぼくらは、日頃の不便も含めた様々な現実に対して、深く感謝しなければならない。