早起きして、本を読んだりして過ごしていると、妻と陽向を起こすためのベルがけたたましく鳴り始めた。
ほとんど非常ベルに近いような音なのだが、もう30分近くも妻と陽向は一向に動く気配がない。
今日に始まったことではない。この人たちは、きっと大地震が来てもぐっすり寝たままだろう。
地震が来たら、とびおきて逃げた方がよいのか、それとも、家から動かない方がよいのか・・・それはケースバイケースだろうが、なんだこの確信に満ちたような眠りの深さは・・・?
呆れて見ているだけだが、実際に地震が来たら、この二人の肝の座りようにつられて、ぼくも家から動かないかもしれない。
なにより、この二人を叩き起こすことがめんどうくさい。
それもいっか・・・。