gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

透明な全体

トルコにあるギリシャ文明の遺跡を訪ねると
イオニア式の柱を構成する円筒形の部品が
草の上にコロコロといろんな方を向いて転がっている

ぼくは部品を見て、在りし日の荘厳な神殿全体をイメージしながら
雲ひとつない青空を見上げる

「部分は全体のためにある」

そのような文化が西洋をつくりあげたのだと実感できる瞬間だ



一方で、ぼくらは全体を持たないで、今ここを積み重ねていく

始まりも終わりもなく、全体がなければ部分もない

このような日常を守るために、
それを壊そうとするものはやわらかに封殺していく



部分によって、全体を想起させる空間

歴史的に、この国に足りないものではないだろうか



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