減点法でものを見るのはつまらないことだし、なによりもフェアでない。
「いいところが100あって悪いところが1あるもの」と、「いいところがひとつもなくて悪いところもひとつもないもの」とを比べて、後者が勝つのが減点法だからだ。
別に日本に限ったことではないが、そのような理不尽はこの国に多い。国力が弱まる一因だ。
感性を働かせることに怠慢な状態の人が、減点法でものを見る。
減点法は最も安易なものの見方なのだ。だから、一般的な見方になりやすい。
疲れている人は、特に減点法でものを見やすい。
ぼくだって、疲れているときは減点法で見てしまうことがわかっているから、さっさと寝ることにしている。
よいところを見い出す視点。これが人生を愉しむ基本だ。