gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 ニノの空

1997年。フランス。

3週間、離ればなれになって、お互いの気持ちを確かめよう、という恋人からの提案に応じて旅に出た男と、ニノという不思議な旅人の二人旅の物語。

ぼくがこの映画を観て、一番気になったことと言えば、人間はどのくらい風呂に入らないでも平気でいられるんだろう、という奇妙なことだった。

この清潔に対するフランス人の無関心は、この国の人を強くしているんだろう、と思う。

1週間くらい風呂に入らなくても平気でいられるのは、こういった放浪の旅も可能にするなど、人間の自由度を広げるところがあるだろう。

かつては日本でも、体臭なんてあって当然のものだったろう。いつの間にか、無臭でなければならないように社会が強要する世の中になってしまっている。

それは、空間にも現れている。躍動するような空間が、巷にあふれる町をつくるためには、まず多少の汚れに対して寛容になることである。


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