さまざまな社会問題について、さまざまな意見を知ることができるようになってから、最初に読んだ意見を鵜呑みにする、ということがなくなった。
何ごとにおいても、いつも疑問符をつけて、自分の現実と照らし合わせてから、自分の意見を構築していく、という手続きをとるようになったのは、単純によいことだと思っている。鍛えられたのだといっていい。
SNSは、そのような意味で、格好の教科書だ。
もちろん、そのような姿勢は空間をつくる仕事にも生かされている。すべては、違和感やなんとなくの疑問から始まる。逆に言えば、疑問がないところに、創造の余地は見い出せない。