2007年。韓国。
舞台はニューヨーク。韓国人の移民社会。庭で盛大なパーティが開かれるような豪邸に住む弁護士家族。敬虔なカソリック信徒。
この家の一人息子に、青い目の妻が嫁いでくるが、長い間、子供に恵まれない。
息子は未来に光を見い出せなくて、自殺を図る。夫を救うため、なんとか後継ぎを妊娠したい白人妻は、他の韓国人の男から精子を得ようとする。
なぜ、後継ぎが生まれないことが自殺につながるほどのことなのか理解できないが、韓国人なら分かる感覚なのかもしれない。
この物語を、日本人の移民社会に置き換えるとどうなるだろう、と考えると、上記のように感覚的に理解できないことが出てくる。
直系の後継ぎにこれほど固執する、ということは、そもそも、青い目の妻自体、この家族にとっては大事件だったのかもしれない。純粋、ということにこだわる性質が、韓国社会には強いのかもしれない、と思った。
日本の島国根性とは、どうやら少し違っているような気がするが、うまく説明できない。