2008年。アメリカ。
妻を失って20年間も自分の人生を取り戻せないでいる大学教授が、ジャンベを敲く若者に出会い、敲き方を習いながら再生していく・・・。
若者はいきなり警察に拘束され、結局、周囲の人々に知らされることもなく母国シリアへ強制送還される。
911後のブッシュ政権では、そんなことが普通に行われていたのだろう。ひどい話である。
そして、期せずして、このような事件に巻き込まれることになった大学教授だが、この偶然がなければ、感情と生きている感覚を取り戻すことはできなかっただろう。
ただし、大学教授の再生と特定の社会問題の相関関係が感じられず、なんだかどっちつかずの中途半端な印象が残った。
女優ヒアム・アッバスは印象に残った。