gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

0と1の間

小さい頃、数といえば1,2,3,・・・だったのが、大人になってからは0と1の間の数を用いることが多くなった。

つまり、数を割合について用いることが多いのだ。

そこでやっかいなのは、割り算である。

割り算といえば、「りんご6個を3人で平等に分けると、1人は何個もらえますか?」とかいう問題で、6÷3=2だから、「2個です」というのは、文字通り、3で割るんだな、というイメージが頭の中にできてすっきりする。

しかし、0.2で割る、とか言われると、頭の中でどんなイメージをしたらよいのだろう?

たとえばこんな例題が思いつく。「魚のしっぽの方の切り身が100グラムの重さでした。これは、魚全身の20%の重さだそうです。魚全身の重さは何グラムでしょうか?」

答えは、100÷0.2=500で、「500グラムです」ということになる。ここでは、「割る」というイメージは全く浮かばない。

だが、この問題はなかなか興味をそそる。

目の前には切り身があって、魚の全身は見ることができないが、「これは、魚全身の20%の重さだそうです。」と誰かが全体について知っていて、本当かどうか知らないが、そう言っているらしい、という状況で成立するのだ。

魚の全身はどうだったのだろう?それを推理するための問題なのである。

つまり、部分から全体(=1)の姿を推理する。それが、0と1の間の数で割ることの意味である。

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