２．５歳になった陽向は、だいぶ複雑な反応を示し始めた。
喜んでいる様子のときも、単純に喜んでいるのか、喜んでいるふりをしているのか、の見極めが必要になってきた。
喜んでいるふりをしているときは、もっと自分に構ってほしいときで、そんなときに夫婦で仕事の話をしていると、笑い声は突然号泣に変わる。
アンパンマンを観せていれば大丈夫だったときは過ぎて、今は一緒に楽しんでいるかどうかが重要になっている。
毎日少しずつ変化していく陽向の出す信号を読み取ることはスリリングだ。
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