gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

眠り

親に眠りにつくことを期待されていることが分かっていて、眠ろうとするけれども眠れない陽向は、だんだんつらくなってきて落ち着きがなくなり、とうとう泣き始める。それで興奮してしまって、逆に延々と眠れない時間を過ごす。・・・分かる、分かる。つらいよなあ。

眠らなければならないのではなく、自然にコトンと眠りにつくように、生活のリズムをつくってあげるのは親の仕事だが、夫婦で同じ仕事をしている私たちは、ついつい夜が遅くなってしまったりして、陽向の生活のリズムを崩してしまうことがある。

眠りにつくとは、周囲のゆったりとした波動に自分の波動が呑み込まれて沈むイメージを持っている。呼吸も、大きくゆったりとしていることが理想だろう。自分とその周りが溶け合うタイミングが重要で、その瞬間に突然雑音が鳴ったりすると、ふっと眠りの入口が塞がれることがある。


私が子供のころ、何時間も眠れなかった記憶が何回かある。宇宙の果てがないということをイメージしてみたら、怖くなって・・・。大事な柔道の試合の前日・・・。次の日のことを考えたりして、あせったものだ。

今も眠れない夜はあるが、そんなときは気が張っているときだから、つぎの日はちゃんと動けることが分かっている。だから、眠れなくてもあせらない。


陽向は、眠れなくてぐずぐずしたことで、母親の機嫌を損ねたのではないか、と不安になるのか、つぎの朝は母親にべったりくっついて離れない。

いいんだよ。君がわるいんじゃない。・・・そのことを伝えられるように、君が言葉を理解する日が来るのを待っている。

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