gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

しゃぼん玉

2歳になったばかりの陽向が、おもちゃ箱の奥から探し出してきたものを、私の前に差し出した。

それは、しゃぼん玉をつくるための容器だった。買ってきたのは生後9カ月のときで、そのときにしゃぼん玉をたくさん飛ばしてあげて以来、ずっとおもちゃ箱の片隅に眠っていたものだ。

陽向はしゃぼん玉を憶えていたのだ。

動きまわることができないころに見たたくさんのしゃぼん玉。今は走り回れるようになり、初めてしゃぼん玉を追いかけた。

2歳の彼に、しゃぼん玉はどのように記憶されていたのだろうか。

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