http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20090828
ずっと前に、78:22というマジックナンバーともいえる数字について書いた。
私たちグリッドフレームは、つくり込む部分を空間全体の22%くらいにするよう心がけている。それ以上になると、うるさい空間になってしまうのだ。
22%という数字が有効なのはそれだけではない。
私たちは、創造的に空間をつくっていくことを強調している。だが、それは、それぞれのスタッフが100%感性によって仕事をすることを意味しない。
純粋にアートであればそれもありうるかもしれないが、機能を持った店舗空間をつくるならそうはいかない。
もっと一般的な話として、私はこう思う。
自分の感性(右脳)を社会の中で発揮したいと思ったら、やるべきことの78%は感性的(右脳的)ではない、理性的(左脳的)な仕事が必要になる。その部分は他人よりも突出している必要はないが、さらりとこなしていけるくらいの力がなければ、せっかく身につけた研ぎ澄まされた感性があったとしてもそれを発揮する場を与えられることはほとんどない。
これからは、感性の時代になる、と多くの人が語る。だが、その時代に必要とされる力となるためには、感性だけを高めてもダメだ。