http://www.youtube.com/watch?v=R6dzv2qrfPM&feature=related
椅子の一生を歌にしたものだ。美しい椅子で、家具職人が死んだ奥さんの名前を見えないところに彫り込んだ。
持ち主が3度変わり、ガタが来てもう役目を終わろうとしている頃に、椅子の下にもぐりこんだ5歳の娘に名前を発見され、初めて呼ばれる。「ニーナ」
かけがえのなさは、固有名に凝縮されることをこれほど分かりやすく伝えるすべがあっただろうか。
擬人法をできるだけ排して、淡々とできごとを羅列した詩も、抑制が効いているがゆえに最後の「ニーナ」が心に響く。