5年前に社用車の購入を検討したとき、古いアメリカ車にしようか、と迷った。燃費は悪いが、グリッドフレームらしいと考えたからだ。結局、使い勝手を考えて一般的な車にしたが、そのころは古い車を比較検討する余地があった。
だが、今年、車を買い換えたときは、もう選択肢に乗ってこなかった。低燃費の車が一般的になったからだ。比較にならないくらいランニングコストが違うし、社会的にも燃費の悪い車に乗ることは白い目で見られてしまうようなことになったからだ。
そうなると古いアメリカ車などはスクラップになるしかない。今後、一掃されてしまうだろう。
2〜3年前に買った携帯電話なども、使っていると恥ずかしさを感じてしまうような時代だ。携帯電話の寿命は、年々短くなっているようだ。
こんな時代が到来した。
古いもの好きな私は、最近まで新しい技術についていく必要はない、と思っていた。しかし、仕事の能率が著しく違うとなれば、新しい技術を使わない理由はない。
新しいものに感じていた違和感も急速になくなりつつある。
私がこんな気持ちになるということは、世の中のほとんどの人が新しい技術を追いかけているのだろう。
よいことなのか、悪いことなのか、議論されることもないうちに、古い機械が一掃されるときが来ている。