http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20100606
人は目の前にある、手の届く世界だけでは生きていけない。
遠くにあるものに想いを馳せて、また、そのようなものがあることを信じて、誰もが生きているだろう。
そして、その遠くにあるものを近くに見たい、と願う。
その願いがかなう一瞬がある。
それが、一瞬であることを嘆くべきではない。
「この変容の示現する瞬間の幻術の生成する時間が、驚くべき吸収性を持ち、おそらくは想像を絶する、高い濃度を持つであろうことを暗示するように思われる。」(森敦『意味の変容』p.70-71)