毎日、このブログを書いていると、一日の中で「おっと、これについて書こう」ということにぶち当たることがある。
そのときにメモすることができればよいが、外を歩いていたりしてメモできなければ、まずほとんど忘れられてしまう。夜、コンピュータを前にして、それを思い出そうとしても大抵は時間の無駄だ。
なぜ、思い出したいのか?ひとつには、なんか引っかかった感じで気持ち悪いからである。2つめは、思い出したときに、一瞬の快感を得られるからである。3つめは、思い出せないことが、やたらと重要なことのように感じられるからだ。
制作過程で、グリッドフレームは実現したかたちに向かうとき、記憶をたどって以前考えたことが実現されているか、を確認するのをできる限り止めて、新しい発見のためにかたちを凝視しよう、と決めた。
ブログのお題も、思い出そうとするのを止めることにする。思いついて、メモができなくて忘れたことは思い出そうとせず、新しいことを考えよう。
もし、それが重要なことならば、またいつか出会うことができるはずだ。
いつも前を向こう。