「考えることにとって重要なことは、いったい何が考えることに値することなのか、を考えることです。」
http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=228&e=res&lp=228&st=0
インターネットである映画の批評を探して読んでいたら、芦田宏直という方のこの言葉にぶつかった。
彼は、クルマの批評、映画の批評、文学の批評を比較して、制作過程・消費過程の制約の大きさの違いという視点において、文学が最も「自由」な位置にあるがために、文学は批評するに値する、と書いている。
いろいろと疑問もあるが、考えることの価値はそれがどれだけの人を豊かにできるか、ということに関係していることは確かだと思う。
そして、豊かになるとは、多様な視点を獲得することではないか、と思っている。
私は、空間をつくることを仕事としているが、自分がつくる空間ひとつひとつについて説明することは難しい。しかし、多様な視点を提示するためだけなら、多少は役に立てることを書けるかもしれない。
そのような思いで、今後は実際のプロジェクトについても積極的に書いていこうと思う。