gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

食べるということ

ハイハイができないため、車のおもちゃにたどり着くことができなかった陽向が、ぐしゃぐしゃな顔をして泣いている。いかにも敗北者という顔をして、みじめな様子で、抱き起こして食卓に座らせても背中は丸まったままだ。

そこにおじやを掬ったスプーンを近づけて一口パクッといく。その瞬間、目はキラリと輝きを取り戻し、背中はピーンと伸びる。

食べるということはこういうことだ、とまた陽向から教えられる。