gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

いいとこ、見せんといかん

陽向のベビーカーを押して、新宿御苑の中をジョギングする。息が切れると、ひとりで走っていたらすぐに立ち止まってしまうが、陽向と一緒だと頑張らざるをえない。最後まで走ってしまう。

「いいとこ、見せんといかん」という気持ちから来るパワーである。

今日、終身雇用のシステムが崩れて、フリーの立場に近いかたちで働く人が増えてきた。一緒に働く人がいても、上司と部下という関係ではなく、対等の仲間という関係が増えてきているような気がする。

自分の食いぶちは自分で稼ぐ、ということに近づいているのだから、自立した人間という意味では、進歩といえるかもしれない。

だが、社会全体で見たとき、単純にこれはよいことなのだろうか、という疑問がある。全体のパワーは下がっているのかもしれない、と思うからである。

なぜなら、部下と呼べる人がいないとき、「いいとこ、見せんといかん」パワーはその源を失っているからである。(もちろん、集団の強さの源は他にもいろいろあるだろうが・・・)

こういうパワーって、自分自身を省みても、決して無視できないものだと思う。