gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

公然と差別される

1994年、チュニジアを旅したとき。

砂漠を旅行するツアーの料金を調べに、道連れのフランス人たちと、地元の旅行会社へ入った。料金表を見せてもらって唖然とした。

私たちはランク分けされていた。上から料金の安い順。つまり、歓迎されている順。

Aグループ フランス人
Bグループ その他のヨーロッパ人
Cグループ 日本人、韓国人、・・・(明確には憶えていないが)
Dグループ その他の国の人

あかんやろ、と叫びたくなった。こんなことは裏でこそこそやるもので、料金表に載せてあるものだとは思わなかった。

びっくりして、旅行会社のオヤジの顔を見ると、これまた分かりやすい悪人面をしていた。いやな目つきでこちらをにらんでいる。

なんだか、小学校のときにこんな空気があったかもしれない、と思った。とても大人の社会とは思えない。

フランス人たちが私を見て申し訳なさそうな顔をして、全員申し込まずに外に出た。

幼児的な社会。裏でこそこそやられる差別と比べると、性質(たち)がいいのかもしれない。

原因は憶えていないが、私はその後、旅行会社のオヤジと大喧嘩をして、向こうが刃物を出したくらいの犬猿の仲になった。確か、警察が彼を取り押さえた。

どこまでも分かりやすく嫌な思いをさせられた。

だが、チュニジアという国のことは好きだ。