gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

手の力

幼い頃、祖父母の家でお腹が痛くなると、祖母がリューマチにかかった不自由な手をかざしてくれた。

少し温かくなって、痛みが消えたような思い出がある。

祖母は、その頃の私にとって、魔法使いのおばあさんのように、不思議な力を持っている人であった。

先日、腰が痛い、と書いた日に、kyokoさんから「祈りをこめて、仙骨のまわりをクルクルさする」とよいというアドバイスをいただいた。祈りをこめて、手に神経を集中すると、手は暖かくなり、患部をやさしく温める。

東洋医学の先生によると、同じ温かいものでも、電気的な熱や磁気的な熱よりも、お湯や手のぬくもりの方が体によく効くらしい。

祖母の手は、ものを掴むのが困難だったが、手はものを掴むためだけにあるのではない。自由に動かなくとも、祈りを伝えて、痛みを消すことだってできる。