中学生だったか、高校生だったか、夕方何となくテレビを観ていたら、「闘え!レッドタイガー」というヒーロー番組が始まった。仮面ライダーの亜流ヒーローはたくさんいて、さすがに食いついてみるような年でもなかったのに、これを観た、という記憶が何十年経っても色褪せないのだから、不思議なものだ。
レッドタイガーは最初、白地に赤のデザインだ。それが、「怒りが頂点に達する」と白と赤が入れ替わって、赤地に白のデザインに変わり、パワーアップする。
そのころ、私は柔道をやっていて、「怒りが頂点に達すると、白い顔が赤い顔に変わる」同輩がたくさんいた。しかし、パワーアップはしないようだったし、ヒーローとは程遠かった。
ヒーローは、白い顔のままで強い奴だと思ったが、同輩がヒーローになったような姿を想像したら、忘れられなくなった。
闘え!レッドタイガー!