干し柿の生産農家に自動皮むき器が重宝されている、という記事がアサヒ・ドットコムに載っていた。干し柿自体をなかなか目にすることがないのに、そのような機械の需要があることに驚いた。
子供の頃、九州の田舎では、干し柿をつるしている家が普通だった。干し柿は自分でつくって食べるもので、売られているものではなかった。
なによりも昔の日本家屋に柿を吊るした風景は美しかった。古い家ほど美しかった。屋根、壁、柿の色のコントラストが、あたたかい生活を連想させた。
今では、干し柿が似合う家も少なくなった。急に、古い日本家屋に住みたくなってきた。