http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20090912/1252767921
なぜそれをつくるのか?つくるものの意味に関わりたい。
そのような気持ちから、建築のコンセプトづくりを学びにニューヨーク州立大学へ留学した。
与えられたプロジェクトの条件を、考えられる限り多面的に見つめ、自分にとって魅力を感じられる角度を見つけて、そこから、つくるべきもののかたちを探っていくという作業を繰り返す毎日だった。
その作業に魅せられ、没頭していく中で気づいたのは、「私の最大の関心事は、常に自分自身のクリエイティビティである」ということだった。
すぐにある疑問が浮かんできた。
私は、誰かが情熱を注ぎ込んで、私のための空間をつくってくれたときに、素直に喜べるだろうか?
答えはNOだった。つくるものの意味に関わりたいという願望は、すなわち、クリエイティブでいたい、という願望に他ならなかったのである。
私に言えることは、すべての人に当てはまる、と考えていた私は、「すべての人はクリエイティブでありたい、という願望を持っている」と考えるようになった。
(つづく)