どうやらスイッチが入ったらしい。
眠っていても、空間のことを考えている。答えを求めるのだが、問題が明確にならない。夢とウツツの間で揺れ動くのは、混沌のように見えて、そうとも言い切れない、何かが生まれ出る可能性を秘めたイメージである。アメリカで学生をやっているときは、何ヶ月もこの状態が続いたものだ。そう、この状態は、以前の日記で、学生特有のパワーと呼んでいたものに関係している。
http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20090618/
快とも不快ともとれないこのイメージを、性急に掴もうとしてはならない。静かに距離をとって眺めているうちに、本質が垣間見えてくるのを、ひたすら待って、その瞬間をそっとすくいとるのである。
七夕の短冊(タンザク)に「よく眠れますように」と書いたという人がいて、このところ、それが気になっていた。よく眠れる、という幸せは確固としてある。しかし、自分が求めるもののために、眠れない悦びはこれをはるかに超える。