gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

模型について

建築を学んでいるときは、ドローイングよりも模型に力を入れていた。大学で出される課題は、実際に建てられるものではないから、少しでも実際に近いものをつくりたいという思いがあった。

だんだんと素材に興味が湧いてくると、実際の素材を模型に取り入れたくなってきた。必然的に私がつくる模型は大型化し、駅の模型などは6メートルの長さになった。

集中すると周りが見えなくなるのか、図々しくなるのか、隣の数学学科の校舎にスペースがあるのを発見すると、許可も取らずにその大きな模型をつくりはじめた。できあがった頃に気づいた担当教授が数学学科へ謝りに行って、話をつけてくれた。面倒くさい学生だったと思う。

スチレンボードの模型には、なんの意味も感じていなかった。それは、現在、石膏ボードに壁紙の内装に、何の魅力も感じられないことと対応している。