gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

関西弁

大学から大学院にかけての6年間、京都に住んでいた。

故郷・熊本から出てきて、いつしか関西弁を話すようになった。といっても、京都人には6年経っても、「変な関西弁」と言われ続けたが。

就職して東京へ出てきたら、標準語を話すようになった。しかし、「変な関西弁」は自分でも予期しないところで、突然、というよりは、いつの間にか、口をついて出てきた。

標準語では話せないようなノリを必要とするような会話を、関西弁は可能にしてくれる。関西の人には悪いが、下品な話も関西弁だったらしゃべることができる。

二大政党みたいなもので、標準語と関西弁は二つとも全国区で、それぞれに色がある。だから、誰が相手でも、その場の空気によって、使い分けることができる。故郷の方言だとそうはいかないのである。

どちらかといえば口べたな自分を、これまで、どれだけ「変な関西弁」が救ってくれただろうか。

関西弁がつくるホンワカした空気がときおり恋しくなる。