動物と旅をしたい時期があった。馬に乗ったり、ラクダに乗ったり、犬を連れて歩いたり･･･。人間よりもストレートに自分を評価してくれるだろう、と思ったからだ。長旅をして、その動物に好かれたとしたら、俺っていい奴なのかも･･･と。
チュニジアでラクダを13000円で買えるところがある、という情報を得て、ラクダを求めてチュニジア全土を回った。買ったラクダとサハラ砂漠を旅しようと思ったからだ。結局、ツーリストプライスとやらで、70000円が最安値だった。おまけにそのラクダは調教されていないのか、凶暴でキングキドラのような奴だった。というのは、後ろに乗った私に対して、180度首をひねって（！）至近距離で向き合ったかと思えば、たまらなく臭い唾をかけたのである。強烈だった。さすがに、こいつとは仲良くなれない、と購入をあきらめた。
ということで、普通に観光客のツアーでラクダに乗って1泊2日のサハラ砂漠の旅の写真である。いかに私がアラブ人になりきっていたかが思い出されて、恥ずかしい。が、当時の気合が感じられる。
このラクダともいろいろあったが、最後は友達になれたような気がする。･･･俺っていい奴なのかも･･･。
