現在オープンされてから4年目の「天空」。
ここをつくらせていただいたときには、天空をイメージしてさまざまな工夫を凝らしました。
ラーメンの器を置く場所に瓦を1枚1枚埋め込んだのもそんな工夫のひとつです。
素焼の瓦は黒いもの、と思いこんで平らな瓦を18席分、岡山の瓦屋さんに注文しましたが、届いてみると黒い部分と黄色い部分が混じっていて、びっくり。
「瓦は何十年もかけて、陽に晒されて雨に打たれているうちに黒くなっていくんだよ」と瓦職人さんの重いお言葉。
先日、久しぶりにラーメンを食べに伺ったとき、3年半のときが経っても、まだまだ変化はないだろうとなんとなく瓦に目をやると・・・、ずいぶん黒くなってきている。黄色い部分が飴色に変化して、なんだかどっしりとした老舗のような風格がそこから漂ってくる。
店舗は、毎日何十人・何百人の人々が出入りをするから、毎日なでられたり、こすられたり、濡れたり、拭かれたりしているうちに、屋根の上にある瓦が自然に晒されるよりも数倍早く、瓦本来の色へと近づいてきたに違いありません。
店舗は活気があればあるほど、このような変化をたくさん楽しむことができます。
ラーメン・つけめん天空 http://www.gridframe.co.jp/x01tenkoo.htm