函館山の展望台に立ち、どんよりと曇ったモノクロムの風景を俯瞰していると、遠い西側の海の一部分にだけ黄金色が輝いている。思わずぼくはその方向へ走りだしていた。ほんの一瞬の光。いつ消えてしまうかも分からない光に向かって、ぼくは強く引きよせられ…
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