風の電話(かぜのでんわ)は、岩手県上閉伊郡大槌町の海(三陸海岸)を見下ろす丘にある「ベルガーディア鯨山」内に置かれた私設電話ボックス。
電話ボックス内には、電話線が繋がっていないダイヤル式の黒電話である「風の電話」とノートが1冊置かれており、来訪者は電話で亡き人に思いを伝えることができる。
主人公ハルは、大槌町に住んでいたが、東日本大震災で両親と弟を亡くして、広島の叔母さんの家で育てられていたが、叔母さんも突然、病に倒れてしまい、ふらふらと彷徨ううちにいつしか大槌町へ向かう。
モトーラ世理奈=ハルが、このシンプルなストーリーに底のない深さを与えた。
ひとりひとりの人間を大切に思える。しみじみそう思う。
映画に、それ以上の達成はない。