第一次世界大戦で、ドイツに対する周辺国家の経済制裁が76万人の餓死者を出した。
戦闘では負けていなかったドイツが、経済制裁で負けた。
戦後も経済制裁は解かれず、数多くの女性や子供の命が失われ続けた。
その恨みが、ナチスを生み、第二次世界大戦へとつながっていく。
餓死する、という悲惨は、あらゆる人道を無意味化するのだろう。
では逆に、人道へ人間を突き動かすものは何か?
なぜそれを今の政治家たちのほとんどには期待できないのか?
つい先月までコロナを抑え込むことができた状況を、平気で見過ごしたこの国のリーダーたちの弛緩した精神はどこから来ているのか?
今こう動けば、きっと良い結果につながる、というアイディアが世の中に示されているにもかかわらず、社会がそこへ向かうことができないのはなぜか?