gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

帝都近傍図

昭和20年に発行された帝都近傍図は、東京大空襲で焼けた地域が赤く塗られている。

 

火や血を連想してしまう、なんともいえない気持ちになる地図だ。

 

焼け残った場所が白く残されている。

 

ネットでこれが公開されているのはありがたい。これからぼくたちは、そんな場所へ行ってSOTOCHIKU素材を探しに歩き回ることになるだろう。

 

だが、地図と実際には少し違いがあることが、亀戸を歩いたために分かっている。

 

亀戸天神の西北側の地区は、赤く塗りつぶされているが、実は古い町並みが残る地区だった。

 

そこで、30代と思われる女性と話ができた。女性は子供の頃、隣へ行くのに2階の窓から窓へ飛び移っていた、と言って笑った。

 

そんな町並みが残る地区を歩くと、なにかホッとするところがある。