gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 海辺の生と死

2017年。満島ひかり

 

太平洋戦争末期、奄美群島加計呂麻島(かけろま島)を舞台に、海軍中尉と国民学校教員女性の恋を描く。

 

愛のむきだし」以来、陽向が大ファンになった満島ひかり。陽向のリクエストで見た映画。

 

島尾敏雄・ミホ夫妻の実話に基づく話であることは、鑑賞後に知る。それを知らないと、映画としては前半かなり退屈なシーンが続く。が、後半に行くに従い、入り込んでいった。

 

終戦が一日でも先に延びていたら、この二人ののちの作家としての人生もなかったのだ。

 

そして、死が遠ざけられた現在の世界では、このような純愛は成立しがたいことも思う。

 

どちらが、生の密度が高いのか?

 

そのミホが敏雄の浮気に嫉妬して狂ってしまう小説「死の棘」につながっていくのだとWikipediaなどから知ると、読んでみたくなった。