gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

大先生の椅子

講道館少年部の練習の始まりは、先生に礼をして、嘉納治五郎大先生の写真に礼をしてから始まる。

嘉納治五郎大先生の写真は、一段上がった正面にあって、愛用されていた椅子がその前に飾ってある。

今日の先生は、年配の女性の先生だ。威厳があって、きりっとした空気が周囲に漂っている。

陽向は、練習の10分前に道場に入っていった。一緒に入った友達と、まだ二人だけだ。

先生に礼をして、「練習が始まるまで、座って休んでもいいですか?」と聞く。

先生から「まだ時間があるからいいですよ」と許可される。

彼は嘉納治五郎大先生の写真の前で礼をすると、おもむろに一段上がって写真の前に飾られている椅子に座ろうとする。

先生は慌てて、「そこ上がっちゃダメ」と陽向を止める。

いやはや、やってくれるね。



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