大勢の同級生と下校する陽向の様子を見る。
いつも二人ならば、雲梯を一緒にやる女の子の誘いに知らないふりをする陽向。
男友達にからかわれるのが嫌なのだろう。
男友達に頑張ってアピールするが、少し子供っぽいためになかなか相手にされない。
我が道を行けばいいんだ、と言いたくなる。
たくさん友達をつくったほうがいい、と世間は言う。
分かり合える生涯の友と巡り合うことが大事であって、数は問題ではないのに、と思う。
何かに打ち込むことが大事だ。
そうしているうちに、大事なことを共有できる友達と巡り合える幸運があるかもしれない。