天井を抜けるかどうか、はいつも空間づくりの重要課題だ。
日本の空間は、欧米と比較して天井が低くつくられていることが多い。
身長が低いせいもあるが、天井が高いことをネガティブに思う人はほぼ皆無であるのに、なぜそうなっているのだろう。
最大の部屋の個数をとろうとして、ということが理由なら、空間の質に興味のない人口が多いことの証明だろう。
空調の効率は小さい箱の方がもちろんよいが、それを最優先で考えているとは考えられない。
でも実は、天井を抜けば、1mも高くなるような部屋も多い。
ならば、抜けるようにつくればいいのに、排煙設備などなどが邪魔をして、天井が抜けない設計になっていたりする。
空間の質から見ると、とてももったいない。