gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

波打ち際の造形

陽向とつくった高さ50センチくらいの富士山を波が崩していく。

波が洗うと、ぼこぼこした質感は、滑らかで流麗な曲面に変化して、波の帰る方向へかすかな隆起が長く続き、だんだんと平らになる。

これに夕方の傾いた太陽が影による濃淡をつくって美しい。

16回目の寄せる波によって、かげもかたちも失われたぼくらの富士山を二人で認めて、ぼくらは帰路につく。


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