“人間は宇宙の大いなる意志によって生かされている”という自然観は、日本人が縄文時代から受け継いで、数千年に亘って洗練させてきたものだという。
時折天から降ってくるかのような「直感」は、この自然観に関係するものかもしれない。
その直感に従って生きよ、と宇宙はぼくらに語りかけているのではないか?
その直感は、その人のものではない。宇宙のものだ。ならば、その人をして、それをかたちにすることはもはや私的な行為ではないのではないか?
だが、現世では、むしろそのような行為こそ最も私的な行為である、と非難を受けることも多いだろう。
直感は根拠に乏しいと闇に葬られ、すでに成功したものをほんの少し改良してかたちにするのが得意な民族と世界に認知されるようになってしまったのはなぜか?
今では凋落したといわれる家電メーカーも、創業者世代は直感に従って商品を開発していたのではないだろうか?
閉じた世界の論理ですべてを考えようとすることをやめたほうがいい。
ぼくらは、縄文時代からの自然観を受け継いでいるのだから。