行き先を決めずに、乃木坂から走り始めた。
たどり着いたのは、江東区枝川。ぼくがグリッドフレームを始めた場所だ。
もう18年前になる。今は、マンションになっているが、その頃は、2階建ての古い倉庫でリサイクルショップが営まれていた。
その一部を間借りして、社名になっているグリッドフレームのパーツを使って、棚やイスやテーブルなど、さまざまなものをつくっていた。
ほとんど売れなかったが、いろんな人が「感動した」と言ってくださって、親身になって応援してくださった。
今、思い出すと、感謝の気持ちが溢れてくる。その方たちが、ぼくの未来像を明るくしてくれたのだ。
期待と不安は、いつもせめぎあっていたが、期待の方が勝っていたから続けてこられたのだから。
今年は決意を持って、よりよいものをつくる会社としての体制を築きあげたい。