朝の光の中
まだ人影がまばらな路地を
ビルを縫うように滑っていく
こんなときの気持ちを
ぼくはきみへ
ありのままに伝えられるだろうか
伝えきれないものを伝えるために
ぼくは、なにかをつくる
まるで語るように、
見えにくいものを見ようとして、
なにかをつくる
つくることによってしか、
「ありのまま」にたどりつけない
そして、ようやくたどりついたかと思うと
「ありのまま」はするりとぼくの手から抜け出して
また遠くへいってしまう
だから、いつも
UNDER CONSTRUCTION
完成を見ることはないだろう
生きている、ということは
途中にいる、ということなのだから